【体験談】痔の術後に痛みやつらさを感じる瞬間、動作を解説【痔瘻】

こんにちは。

イキヅラヒツジです。

ストレスで下痢になった結果痔瘻になり、先日痔瘻の根治手術をしました。

私は痔の手術自体も恐怖の対象でしたが、それ以上に術後の生活がすごく心配でした。

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イキヅラヒツジ

とにかく痛いのがコワイ。。

そこで、これから痔の手術を控えている方、もしくは手術をする可能性のある方に向けて、痔の術後の生活とはどのようなものなのか、痛みや大変なことに焦点をあてて体験談をお届けしたいと思います。

思っているより大丈夫だったこと、逆にこれ痛いんだ!大変なんだ!と驚いたこと、どちらもありました。

術後生活の予習に是非ご活用ください!

筆者が受けた痔の手術内容

私は痔瘻根治術を日帰り手術で受けました。

なお、私は複雑痔瘻を患っており、通常の痔瘻(単純痔瘻)と比べて切除範囲が広くなる病状でした。

単純痔瘻とは肛門内部で穴が空いた箇所から直線上にお尻を貫く症状ですが、私の場合はお尻の中でカーブを描いてしまったが故に、瘻管内部の経路がいびつになっていたようです。

その結果、肛門にできた穴は切開解放術、お尻にできた瘻管の出口部分はくりぬきを使って複合的に治療することになりました。つまり、今回私はお尻に2箇所傷ができたような状態です。

完治するまでは2〜3ヶ月くらいとのことで、想像しているよりめっちゃ長くて驚きました…。

このような手術内容を前提として、以下にて術後の生活において痛かったこと、平気だったことを共有していきます!

痔瘻根治術 術後に痛かったこと

まずは痛かったことです。なお、持続的に痛むのは想像できることかと思いますので、今回は日常動作によって生じる局所的な痛みに焦点をあてて共有します!

持続的な痛みの変化がわかる術後の経過の体験談はこちらの記事で取り上げているため、よろしければご覧ください。

ベッドやソファから起き上がる

痛みレベル:★★☆☆☆

対象期間:術後6〜7日

まずこれですね。術後でも寝転びっぱなしとはいかず、飲み物や食べ物を取りに行く時、トイレに行く時などに起き上がるのですが、その際にどうしても痛みを伴います。というか痛みを避けるために、お尻に重心がかからないよう、背中で這いつくばるように起き上がるのでめちゃくちゃ時間がかかります。

上記のようにお尻に重心がかかるのを避ければそこまで痛くないですが、とにかく起き上がる動作が遅くなることを覚悟しておきましょう。

長距離を歩く

痛みレベル:★☆☆☆

対象期間:術後10〜12日

そしてなんと、歩くことも痛みに繋がります。ちなみに痛みは歩いた速度と歩数に応じてどんどん強くなっていくと思います。何だかSPIの問題に出てきそうな仕組みですね。

特に術後3日〜4日目の個人的にピークの痛みを迎えているときはそれが顕著でした。やはり術後はできる限り安静にしておくに越したことはありません!

そのため術後はできるだけ歩かないようにし、どうしても歩かないといけない時はゆっくり歩くことを心がけてください。

円座クッションで椅子に座る

痛みレベル:★★☆☆

対象期間:術後10日〜14日

術後でも円座クッションがあればなんとか座れるかと思いきや、やはり長く座るのは結構厳しいです。

ほんの数分だけお尻に重心をかけて座るとかなら問題なさそうでしたが、1時間以上座っていても大丈夫になるのは術後10日以降だったと思います。

思ったりよりは激痛が走ったりはしないので、無理すれば術後3日後とかでも円座クッションで座れますが、傷に負担がかかりそうだったので私は避けていました。(実際数十分程度でも椅子に座ったあとは浸出液が多めにでていて負担がかかっていそうな感じがあった。)

ちなみに円座クッションなしでソファやベッドなど、柔らかいところに座れるようになったのもやはり12日〜14日くらいです。

今この記事を書いている時点で術後14日目のため、固い椅子に座ったらどうなるかはまだ試せていませんが、多分まだまだ無理です。

ちなみに出先などで円座クッションを用意できず、どうしても固い椅子に座らなきゃいけない時は片尻を交互に浮かせて座るのでめっちゃ変な姿勢になります。長く続けると骨盤が歪みそうですね…。

排便

痛みレベル:★

対象期間:術後7〜8日

排便に関してはいわずもがなですが、やはり痛いです。私は便を出す瞬間はそんなに痛い感じがしないのですが、排便後に結構お尻がジンジンしてい辛かった覚えがあります。

あとはやはり便の質(便ガチャ)に左右されます。硬めの便を出すしてしまうとしばらくは痛えなこれ…となります。小まめな水分補給と緩下剤の服用で防止しましょう。

なお、便の感想は結構個人差が大きいので、あくまでも参考程度にしていただければと思います。

ただ、痔瘻根治術は、切れ痔やいぼ痔手術と比較すると術後の排便痛が強かったという体験談はあまりみられませんでした。

ウォシュレット

痛みレベル:★
(当たりどころにより変動)

対象期間:術後10〜12日

ウォシュレットは傷に直接あてると、どれだけ弱い水圧でも激痛と考えてください。傷が治り始めているかも…と感じる術後5日くらいが一番危険です。

私は傷を清潔にし、少しでも早く治ってほしいので、頻繁にウォシュレットやシャワーでお尻を流していました。

たた、やっぱり傷口を避けるようにしてウォシュレットを当てても、あまりお尻が綺麗にならないんですよね。そこで、勇気を出して、少しお尻の位置をずらし、傷口付近にもお湯をあててみることにしました。するとすぐさま電撃が走り「あふゥ!」と叫ぶことになりました。

傷口はくれぐれも丁寧に取り扱いましょう。

痛みレベル:★★☆☆

対象期間:術後7〜8日

咳も要注意な部類だと思います。

私は幸い咳が出てもコホコホ…くらいの感じだったためちょっと痛いかなくらいの感じで割と平気でしたが、もし、気管支が弱っていたりしてゲホゲホ激しく咳をしようものならかなりキツかったと思います…。

喘息持ちの方など、咳が強く出る可能性がある方は症状が治ってから、もしくは症状を抑える薬等を準備した上で痔の手術を受けることを強くおすすめします。

くしゃみ

痛みレベル:★

対象期間:術後10〜12日

くしゃみはもう、キングオブクソイテイベントだと思った方がいいです。
(※人によっては排便の方がきついこともある)

割とあらゆる手術に共通するかもしれませんね。くしゃみをすると体にかなりの反動がきますから。

私は丁寧に手術していただいたからか、激痛とまではいきませんでしたが、くしゅん!となったあとはうおおおお!という感じに、痛みました。

何故かというと、咳もそうなのですが、くしゃみする時って、めっちゃお尻に力入るんですよ。キュって。

別に普段ならいんですよ。キュってなっても。何なら、痔になったことがない人は知らなかったと思います。

くしゃみや咳をするたびにお尻がキュってなることを。

(私は知りませんでした。こんな風に身体と肛門が連動しているなんて知らず、驚きました。)

ただね、今はそこにまあまあデカい穴が空いているわけです。成人男性の親指の先が入りそうなくらいの穴が。

お尻そんな穴が開いて間もない状態で、お尻がキュってなったら、どうなるのか…。

想像は難しくないはずです(震)

くれぐれもくしゃみにはお気をつけください。まさに自分がそうですが、花粉が飛んでいる季節に手術するとかなりサバイバル感があります。そもそも手術時期を避けるか、花粉症対策の薬をしっかり用意した上で手術に臨みましょう。

【奥の手】自分流くしゃみの止め方【切実なライフハック】

ちなみに術後から3日くらいまでは絶対痛いだろうなと思って、くしゃみがでそうになっても止めていました。

くしゃみって出し切らないと不完全燃焼感があって気持ち悪いし、近くに人がいない状態なら思いっきり「くしゅん!!」といきたいところですよね?

ところが、お尻に爆弾抱えている間はそうはいきません。爆発するんで。

そこで、既にやったことある方もいるかもしれませんが、くしゃみの前兆で鼻がムズムズし出したら、その鼻を全力で手で左右にぐにぐにしてください。できるだけ早く。これで私の場合はくしゃみを止められました。間に合わないと、普通にくしゅん!となるので急いでください。

【番外編】術後の診察

痛みレベル:★

対象期間:術後〜???

あと、もう一つクソイテイベントがありました。

ただこれは必要なことだろうし、仕方ないかもですが、結構痛かったです。

それが、術後の診察です。

術後診察は今時点で3回経験しているのですが、1回目と3回目はただ患部を見ていただくだけで大丈夫でした。

ただ、術後7日目の2回目の診察時は肛門鏡検査をするんですよね…。

つまり、術後のお尻に筒をつっこむってことです。

私はそこまで術後痛が酷くないほうだったと思われますが、それでも変な汗をかくくらいには痛かったです。

痛いというか、それ以上に恐怖感がありましたね。これ以上痛くなったらどうしよう…みたいな。

もっと術後痛が強い人だったらどうなってしまうんだ…と考えると恐ろしくなりました。

これは病院の先生の方針によって変わるかもしれませんが、避けられないイベントかもしれません。

脅すようになり大変申し訳ないですが、包み隠さずお伝えしておきますね…。

多分、再発や施術漏れがないか確認していただいたのだと思います。丁寧に診察していただき感謝です。

痔の術後の痛みを回避する対策方法

さて、このように様々なシーンで牙を剥いていくる痔の術後痛ですが、できるだけ痛みがでるのを回避するために必要なポイントが3つあると私は結論づけました。

  • 当てない(お尻を)
  • 動かさない(お尻を)
  • 力をいれない(お尻に)

以上です。昔小学校の防災訓練で言われた「おかし(押さない、駆けない、喋らない)」みたいにまとめようとしましたが、幾分抽象的になってしまいました。

ただし、あてない、うごかさない、ちからをいれない、の頭文字をつなぎ合わせると「アウチ!」になります。痛ぇ!的な文脈にもいけそうなので、覚えやすいんじゃないでしょうか。(覚えなくていい)

さて、一応以下に詳しく解説していきます。

当てない

「当てない」についてですが、これはやはり座るという動作が一番関係してきますね。明確に関係しているかは不明ですが、長時間を傷が治りきっていないお尻を座り続けることで圧迫してしまうと、傷の治りも遅くなる気がしたので、私はできる限り座る時間を短くして、寝そべり気味の体勢で過ごすようにしていました。そんな感じでぐうたらしていたら体重が増えてしまいました。お尻が回復したらダイエットです。

他にもシャワーやウォシュレットも「あてない」に該当します。もちろん治癒を早めるためにこまめにお尻を洗い、清潔を保つことは重要ですが、傷にもろにあたると激痛です。くれぐれも慎重に…。術後すぐは背中あたりからシャワーを流すなりして、間接的にお湯をあてるか、洗面器などにお湯を溜め、お湯にお尻をつけるのがおすすめです。(座浴)

動かさない

次です。動かないといいますのは代表的な例だと、歩くという行為です。これもやりすぎると、傷が傷み始めます。

他にも運動やストレッチのようなことをしても同様のことが起きる可能性があります。基本的に家で家事をするくらいの動作であれば痛みは出にくいとは思いますが、なるべくじっとしておくに越したことはありません。

家庭を持たれている方などは難しいかもしれませんが、できればご家族の理解を経て、安静にする時間をできる限り確保することを実体験からおすすめします。

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安静にできる環境がつくれない可能性があるなら日帰りより入院手術の方がいいかもしれません

力を入れない 

最後のこちらの項目ですが、お尻に、

いえ、もっと分かりやすくいうと肛門に力をいれないようにしましょう。

何となく下品かと思い「お尻」という曖昧な表現にしていましたが、ついに具体的にいってしまいました。我慢できませんでした。

先ほども解説した咳やくしゃみなどはその代表ですし、排便もそうです。術後は気張って排便をしてしまわないようにする必要があります。

ですので術後のトイレでは、出そうかも…くらいのタイミングで気張って出そうとするのではなく、

「ああもう出そう!」という段階まできた段階でストンと出すのがいいかなと私は実体験から感じました。

ただ、そういう排便タイミングのコントロールができるのはずっと病院か自宅にいる人だけかもしれませんね。そのため在宅勤務ができない方は特に、2週間はお仕事をお休みするのが安全ではないかなと思います。長期間休むのってなかなか調整難しいですけどね…。病気になると大変です…。

ちなみに咳、くしゃみは立っている時より寝転んでいる時の方が、お尻に力が入りやすい傾向があるように思いました。

結構思わぬ日常の動作がお尻と連動していたりしますので、どういう時にお尻が連動してキュッとなるかを把握しておき、手術前に日頃から予習しておくことをお勧めいたします。

案外辛くなかったこと

ここからは逆に想像しているより辛くなかったこと、気にしなくてよかったことを上げていきます。

お風呂、シャワー

まずはこれですね。ほんと不思議ではあるのですが、術後の傷はお湯に触れてもしみません。

むしろ気持ちいし、痛みもましになります。術後の楽しみはお風呂だと、他の体験談でもみなさんおっしゃっていました。

治癒も早まるようですし、お風呂やシャワーは積極的にしたいですね。

そもそもの持続的な痛み

基本的にじっとして過ごしていればどうしようもなくお尻が痛むことはほとんどありませんでした。もちろん鎮痛剤を飲んでいればの話ですが。

これがどれだけしんどいのかすごく不安だったので、そこまで大変ではないと分かりすごく安心しました。

痛みの経過については以下記事でも体験談を紹介しています。

術後は思っているより普通のご飯が食べられる!

術後は排便痛が怖くて、2〜3日くらいはほとんどうどんしか食べていませんでした。しかし、流石に飽きが来て、徐々にいつも通りのご飯を食べるようにしてみました。

そしてわかったこと。何食べても排便痛にはほぼ影響がない!

食事の楽しみが失われていたのが結構きつかったのでこれは嬉しかったです。

とはいえ、やはり固い便を出すのは患部を傷つけてしまい、危険のようなので緩下剤は欠かせないと思います。

それに加え、私はイージーファイバーという商品を1日1袋服用していました。

あと、何食べてもいいといっても、さすがに香辛料が入ったご飯はきついと思います。私は怖くてためしていませんが、山椒などでも痛みに影響したという体験談をみたため、十分気をつけましょう。

お酒に関しては病院の指示に従った方がいいと思いますが、私の場合は数日間のみでOKとのことでした。

傷口から出る浸出液は臭い!でも迷惑がかかるほどではない!

あと、大変ではあるなーと感じたのは術後の浸出液ですね。

浸出液はトイレでズボンを下ろした時にそれなりに臭います。なんというか生臭い感じですね。

ただ石鹸とか使わなくても、シャワーで流せば気にならなくなります。

最初、浸出液が原因で同居している家族に臭いと思われたら嫌だな…と思っていたのですが、どう考えても臭いまくる…というほどではありませんでした。

そのため、こまめにシャワーで流せば人に迷惑がかかるほど臭うことはないと思います。

どうしても術後から早めに復帰しなければならない場合は、痛くなければウォシュレットで、あるいはおしり拭きなどを使って定期的に拭き取るのがおすすめです。

お尻拭きは処分が大変なので、トイレに流せるものがおすすめです。

【まとめ】複雑痔瘻でもそこまで術後はキツくない

痔瘻の術後はもちろんそれなりに痛みや生活の制約がありますが、2週間ほど休めば日常に近い生活に戻ることができます。

もちろん、症状や治療方法、そもそもの身体の差によって苦痛がどれほどになるかは何とも言えませんが、少なくとも私は想像しているも全然少ない苦痛で術後の生活を迎えることができました。

痔瘻の術後体験談はかなりきつそうなお話が多く、私はとても不安になりましたが「そこまで苦痛じゃなかった!」という体験談があってもいいんじゃないかと思い、このブログで残そうと思いました。

これから痔瘻の手術を受けられるあなたの術後も、無事であることを切に願います。

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました!