こんにちは。
イキヅラヒツジです。
前回記事では術中のことについてお届けしました。
手術時間ももちろんかなり緊張するイベントでしたが、何より怖いのはやはり術後ではないでしょうか。
そこで今回は術後はどうだったか?について体験談をお届けします!
手術終了!意識はある?痛みは?
私の手術は1時間かからないくらいではありましたが、そこそこ大変だったようです。早い人だと30分しないうちに終わる場合もあるんだとか。
手術の際は墨汁を入れてどんな経路で穴ができているか確認したりなどしていただいていたようです。そんなやり方があるんですねえ。
さて、手術後の意識ですが、眠くなる薬を飲んでいるとはいえ、手術が終わった後は割とはっきりと意識があるなあという感じでした。眠くてだるい…とか、吐き気がする…みたいな症状はありませんでした。
また、まだ腰椎からの下半身麻酔が残っているので術後痛みはありません。
手術が終わった高揚感でとりあえずスマホで友人に手術終了報告を送ったり、転職エージェントさんと連絡を取ったりしていました。
そこから30分後くらいになんとなくお腹の奥あたりが痛いような気が…ちょっと下痢でお腹を壊した時の感じに似ています。
もしかしてこれが術後痛なのか…?
よく分からないので、一旦10分くらい様子をみます。本当にお腹壊してるだけかもしれませんからね。(いきなり排便になるのでそれはそれで絶望的ですが)
しかし、下痢疑惑の痛みは治らないどころか、少しずつ強くなってきています。
多分これ術後痛だな。と察し、ナースコールで鎮痛剤を飲みたい旨を伝えてみました。鎮痛剤は飲むタイミングが遅れると効くのに時間がかかりますからね。
すると、看護師の方と一緒に先生が来てくれました。
「ヒツジさん、どんな感じですかー?」
「はい、なんか下痢になった時みたいな痛みがあって、、多分麻酔取れてきてると思うんですけど…」
「そうなんですね。ちょっと確認しましょう。これは冷たいですか?」
おそらく氷を当てられているのでしょう。
「いえ、そんなに冷たくないですかね。」
「そうですか。尿が溜まっているのかもしれませんね。導尿しましょうか。」
え!急に何?!そんなホラー映画みたいな唐突さで怖いこと提案しないで先生!
「it」とかね。あれ悔しいですよね。子供向けっぽいホラー映画なんですけど、普通にびっくりしてうわあ!とか声に出ちゃいますからね。
えええいやああ導尿はちょっと怖いですね。痛そうだしねえ。
取り乱す私をよそめに痛くないし大丈夫ですよー、と涼しげにいう先生。
とはいえ、やっぱり尿が溜まっているって感覚でもない気がしたので、やはり術後痛だと思うのですが…と訴え、結局鎮痛剤を飲ませていただくことになりました。
ついに術後痛がきた!
結果的には予想通りでした。だんだんお尻があったかいような、ジンジンしてるような…術後痛ですねこれ。きたああああ。
術後、麻酔は何時間後に切れる?
私の場合、手術が始まったのがおそらく13時30分ほどで、痛みを感じ始めたのが15時30分ごろでした。ですので、麻酔をしてから2時間後に切れたようですね。結構早い!
ただ私は特別代謝が早い方だったみたいで、先生にも「へぇ!早いね!よかったね手術中に麻酔切れなくて!」と言われました。
先生!そんな身体の神秘を感じて喜んでるみたいなテンションで言われましても!
やっぱ麻酔って怖いな。。結果的には、無痛で手術を終えられましたが。
下半身麻酔なので、脚が上手く動かず立ちあがろうとするとフラフラする人もいるみたいですが、私の場合普通に立ち上がって割とスタスタ歩ける感じでした。
術後痛はどのくらいか?我慢できるけどまあまあ辛い
一番気になる人が多いであろう術後痛ですが、結構個人差があるみたいなんですよね。全く痛くないという人もいればそこそこ痛いという人もいるようです。
私の場合はと言いますと、まあ結構痛かったですね。
お尻がジンジンしていて、耐え難い痛みとまでは言いませんが、「ケツが痛い」以外のことを冷静に考えるのはちょっと無理…という感じでQOLがめっちゃ下がりました。
取り乱して、転職エージェントのキャリアアドバイザーさんにも「ケツが痛いです」と連絡を送っていました。さすがに距離感を間違えました。
ただ、人と会話しているとちょっとだけ痛みを忘れられるっぽかったです。これはちょっと重要な視点かもしれません。誰かと連絡とったり、SNSでケツ痛えー!とか呟いたりして発散するのはおすすめです。それすらできないくらい痛い場合は即決でナースコール!
結局人は1人では生きられない。内向型人間でも。
術後すぐの痛みを日常の痛さで例えるなら、タンスに足の小指をぶつけて3秒後くらいの痛みがずっと続く感じだと思います。今度タンスに足の小指をぶつけてしまった際は、「1、2、3…なるほど、痔瘻の術後ってこんな感じかあ…」とお確かめいただければなと思います。
タンスに小指ぶつけるとほんと悶えそうになりますよね。私は小指ぶつけたらあえて何事もなかったかのように振る舞い痛みを打ち消しています。効果があるかどうかはよくわかりません。
術後すぐでも痛み止めは効いた
こんな感じでなかなかな術後痛を体験しましたが、やはり、早めに痛み止めを飲んでおいてよかったです。処方していただいたのはロキソニン1錠でした。
痛み止めを飲むと大体20分後くらいには痛みがマシになってきて、ようやく痛い以外のことを考えられるようになりました。
例えるなら、タンス小指から下痢でお腹壊した時の感じに変わった状態です。ズキズキというより、ズンズンという感じですかね。多少重みがあるというか。
帰宅準備〜自宅に帰るまで。そもそも歩いて帰れる??
麻酔が切れ、痛みが治ってきたということで、いよいよ帰宅準備です。手術着から私服に着替え、無事排尿もできました。
その後、どういうふうに切ったかという説明を受けました。ざっくりいうと、からあげクン一個相当くらい切除したようでした。
(その後しばらくしてから鏡で傷を見てみましたが、お尻付近に穴が2つ空いている感じでした…そりゃ痛いわなあ。)
術後説明後には、抗生剤、痛み止め、ガーゼなどいただき、お会計を済ませます。
痔瘻の手術は3万〜6万くらいが相場のようでしたが、私の場合3万もしませんでした。複雑痔瘻だったのに、こんな金額でよかったのかな?
おそらく日帰りというのもあって、最低限の料金で済んでいるのかもしれませんが、良心的な価格でありがたい限りです。
なお、看護師さんには術後の帰宅はキツければタクシーを使ってくださいね。と言われていたのですが、私はなんとか徒歩で自宅まで帰ることができました。
電車を1回乗り換えたりし、時間にすると40分くらいはかかる距離ですが、なんとか大丈夫でした。
ただ、歩き方はほぼペンギンみたいになっちゃうので、めっちゃ遅いです。
歩くこと自体はさほど痛くないですが術後3〜4日くらいはペンギンになることをあらかじめ覚悟した方がいいでしょう。
帰宅後〜就寝
帰宅したら、座るなど当然無理だとわかっていたので、早速ソファに寝転がります。お尻を横に向けておけばなんとか大丈夫でした。
夜ご飯はまたまた素うどんを食べました。
その後同棲した彼女が帰ってきたのですが、何故か文鳥を連れて帰ってきました。なんでこのタイミングなんだよ。
手術当日にまさか文鳥と戯れるとは思っていませんでしたが、全然文鳥をかわいがるくらいの余裕はありました!
21時くらいにまたお尻が傷み始めたので、ロキソニンを飲みます。
その後就寝して、朝5時くらいにまた痛くなってきたので、ロキソニンを飲みました。
このように、たまに目覚めてしまいはするものの、割とぐっすり眠れました。
痛いと言えば痛いですが、全然許容範囲内だと思います!
丁寧に手術していただき、先生には感謝です。
次回 術後翌日〜1週間の痛みの変化。迫り来る排便の恐怖
次からは手術翌日からの生活について、体験談をお届けします。
排便、食事、浸出液のことなど、気になることはたくさんあるかと思います。
是非、参考にしていただけると嬉しいです!