【体験談】外痔核じゃなかった!痔瘻の初期症状から発覚まで

こんにちは。イキズラヒツジです。

最近痔瘻(じろう)の手術をしました。

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イキヅラヒツジ

風邪もほとんど引かない健康体の自分が突然痔になるなんて…。

自覚症状が出たのは、2023年の7月ごろ。

その時は、まさか自分が痔瘻で手術することになるなんて思ってもみませんでした…。

そして、手術が必要と分かった瞬間はめちゃくちゃヘコみました。

日本人の3人に1人は痔だそうですが、その割にこの世の中まだまだ痔の体験談が不足しているのではないか?と思い、自分も記録を残すことにしました。

痔瘻の疑いがある方、これから手術することになった方にとって少しでも参考になるような情報をお届けできればと思いますので、ぜひご覧ください。

症状の自覚〜病院に行くまで

今から半年前の夏頃。お風呂で体を洗っていると、少し大きめのニキビのような腫れが肛門のすぐ横にあることに気が付きました。

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ヒツジ

あれ、なんかやばくね…?

なんかニキビっぽいけど痛くないしなあ…。数日おいておいたら消えるかな…。とその頃は、多少焦りを感じつつも、基本健康体の自分なので、ま、 大丈夫でしょ!ってな希望的観測をしていました。

お尻の腫れが更に大きくなっている!

ところが翌日。実際にはニキビのような腫れはおさまるどころか、タチの悪い蚊に刺された時のような腫れ具合にまで成長してしまっていたのです。

うわこれ絶対ヤバいやつだ。。と思い、上長に連絡し、少し出社時間を遅らせて家からすぐ近くの肛門科に向かいました。

症状が悪化に向かっていくと焦りますよね〜。この先どうなってしまうんだろうっていうね。。

もしかして痔瘻?だとしたら、「終わり」だ…。

実は痔瘻にかかったことのある人の治療体験談を2例ほど聞いたことがありまして、皆さん口を揃えてこんな風に語っていました。

Aさん

麻酔がマジで痛い。術後は震えが止まらなかった…。

何それ怖すぎ…。

Bさん

痛いと思う前に「痛い」って声に出ると思うから覚悟して。

やばすぎる。現代の医学でもどうしようもないのか…?

こんな感じで、とにかく恐怖を煽るような情報ばかり。

しかし、痔瘻(正確には肛門周囲膿瘍)の初期症状では、とにかくお尻が歩けなくなるくらい痛むと聞いていたので、自分は痔瘻とは違うのではないかと思っていました。

代表的な3つの痔の症状について

ここで一旦、代表的な時の症状をまとめておきましょう。

裂肛(切れ痔)

  • 便秘や下痢の勢いなどで発症する
  • さけ痔とも言われる
  • 女性がなりやすい(便秘が多いことも関係しているそうです)
  • 悪化すると手術が必要

内痔核

  • 肛門の内側にできる。いぼ痔とも呼ばれる
  • 初期症状では痛みがない。悪化して肛門からイボが脱出すると激痛らしい
  • めちゃくちゃ悪化しない限り手術なしでも治せる

外痔核

  • 肛門の外側、皮膚に鬱血してイボができる。こちらもいぼ痔とも呼ばれる
  • 皮膚表面にできているので痛い
  • 基本は手術なしで治すが、痛みや腫れがひどい場合は切除することも

痔瘻(あな痔)

  • 肛門陰窩(いんか)と呼ばれる、肛門と直腸の繋ぎ目に細菌が入り込んだ結果、肛門付近に穴が空いてしまう病
  • 痔瘻になる前に肛門周囲膿瘍と呼ばれる、肛門周囲に膿が溜まり、激痛を伴う症状が起こることが多い
  • 肛門周囲膿瘍が発症した人のうち2人に1人は痔瘻になる
  • 男性に多い(下痢が多いからでは?と推測されていますが、正確な原因は不明だそうです)
  • 一度痔瘻になってしまうと、現時点では手術以外に治す方法がないことからキング・オブ・痔と呼ぶ人もいる(分かりみが深い)

以上が代表的な痔とその症状です。

痔瘻は嫌だ!痔瘻だけはマジで勘弁…泣

上記を考えると、私はどれにも当てはまらないような気がするな〜という感じだったのですが、痔瘻の知人の体験談では、最悪の情報しか知らないため「とにかく痔瘻以外の病気であってくれ…」と、懇願しながら診察の順番待ちをするのでした…。

本当こういう時の診察の待ち時間って、とんでもなく長く感じるんですよね。

とにかく怖くて痔に関する情報をブラウザで調べまくってました。

診察終了 外痔核とのこと!

ついに自分の診察の順番が来ました。そもそも肛門科の受診自体が初めてだったので、どんな診察があるんだろう…と、さらに緊張が走ります。

症状をお伝えすると、「ちょっとお尻を見てみましょう」とのこと。

ズボンとパンツを下ろして、ベッドに横たわります。

ちなみにこれが最初とても恥ずかしいという方は多いようでしたが、私は全身脱毛でよく脱いでいるので、特に抵抗はなかったです。

すると、ズボッと私の肛門に筒状の何かが入りました。

肛門鏡検査という奴らしいです。痛くはないですが、異物が内臓に入り込むことによる何とも言えない不快感があります…。

検査が終わり、起き上がってから私の肛門の写真を見せていただくと、2、3個ほど、口内炎のようなイボが肛門にありました。

先生

内側にできたイボの影響で外側に向かって炎症が起きていますね。軟膏をお出ししますので、少し様子をみましょう。大丈夫です。よくなりますからね。

マジか〜!助かった〜〜!痔瘻じゃなかった!うわあ、よかったー!

と、大喜びする自分。

「よくなりますからね」という先生の一言にとても救われたことを今でも覚えています。言葉って大切です。

まあ、結局良くならなかったんですが…。

それでもこの言葉のおかげでその後の数ヶ月間を前向きな気持ちで過ごせたので、先生には感謝しています。

補足しておくと、痔瘻かどうかの診断って結構難しいそうです…。

5ヶ月後。消えたいぼ痔。残るケツの腫れ。

その後、お尻に直接注入するタイプの様々な軟膏を試しながら、経過を見ていました。

硬い便や、逆に柔らかすぎる便が出た直後はお尻の痛みが増すような感覚がありました。
(時には排便時に血が出たこともありました。特別痛くはなかったですが、中々恐怖感がありました…。)

この頃は外痔核の治し方を必死で調べてストレッチをしたり、毎日お湯に浸かったりと、色んなことを試していました。

しかし当初の予定では長くても2ヶ月程度で治るだろうと言われていた外痔核が、すでに治らないまま5ヶ月ほど経とうとしています。

今思えばこれだけ治らない時点で疑ってかかるべきでしたが、当時は「何でだろうな〜」とたまに思いつつもあまり気にすることなく、ひたすらストレッチや生活改善に励んでいました。

多分、現実逃避的な考えもあったのでしょう。

そして、地獄に突き落とされる

年が明け、2024年の1月になりました。

軟膏を切らしたので、いつも通り病院に向かいます。

「今日で通院終了になると思いますよ。念の為、最後にお尻を見ておきましょう」と先生。

まだ治ってる感じがしなかったので、「そうなんだ」と思いつつ、お尻を見せることに。

すると、突然先生が困惑した表情に。

先生

イボが消えてますね。それなのに、お尻の腫れがひいていません。それに、膿が出るようになっていますね…。これはいつからですか?

確かにいつからか、私の外痔核疑惑のイボからは時々膿が出るようになっていました。当時はいぼ痔が腫れているからだろうな〜くらいに思っていたのですが。

そして、私は地獄に落ちます。

先生

…これはね、あ な 痔 か も し れ ま せ ん よ。

一番言われたくない診断結果を耳にし、一気に脂汗が止まらなくなる私。

マジかよ。マジかよマジかよ!!

楽観的な性格なので、なんやかんや人生は好転していくものだと私は考えがちだったのですが、この時ばかりは

「恐れていることって、本当に起きるんだ…」と絶望を感じました。

どうやら、内痔核と痔瘻(あな痔)が併発していたっぽいです。

いぼ痔から痔瘻に進行することはまずないと聞いていたのですが、併発は割とあるみたいですね。

【次回】手術を覚悟

これ以降、私の脳内には先生の「あな痔かもしれませんよ」という言葉が四六時中リフレインされるのでした。

やはり言葉はすごいです。人を生かすも殺すも言葉次第なのかもしれません。

同棲している彼女にこのことを話すと、

「二郎食べて、痔瘻になったんだね。ブフッ」

と得意げに言われ、腹が立ちました。

補足すると、私は二郎系ラーメンをこよなく愛しており、月一くらいのペースで嗜んでいます。

確かに二郎系ラーメンはお腹を壊す原因にもなりやすいんですよね…。(痔瘻は下痢が原因で発症しやすいと言われています)

とにかく、手術を受けることも視野に入れつつ、肛門外科で再度診察をしてもらうことに。

今日はここまでとします。

次回は、自分のお尻を預ける、手術に対応した病院選びのお話です。どういうことを調べて、どういう基準で病院を選んだか、というところに焦点を当ててお伝えしたいと思います。

ここまでご覧いただきありがとうございました!