こんにちは。
イキヅラヒツジです。
前回は複雑痔瘻の切開解放&くりぬき術式による日帰り手術当日の体験談をお届けしました。
手術当日を終えると、一仕事終えた感じというか、一気に緊張感が抜けて気持ち的に楽になりました。
しかし、もちろん手術を終えたらもう全て解決!終わり!とはならないんですよね。
術後1ヶ月は人間辞めなきゃいけないかも…くらいには覚悟していた。
術後は痛み、排泄、浸出液の対処など、いろんな問題が起こります。
まずは私の術後がどうだったかを時系列に話していきます。
術後翌日
服用した鎮痛剤:3錠
痛みレベル:★★★★☆
※術後の痛みをレベル5(★★★★★)としています。
椅子:座れない(負担をかけないよう、念の為やめていた)
排便:痛くはない。
ウォシュレット:当たりどころを間違えなければ痛くない
痛みのレベルは当日より若干落ち着いたかなーというくらいでしたが、やはり痛み止めが切れると痛いですね。
ただ、ロキソニン1錠を飲みさえすればまあまあ許容範囲かな〜というくらいではありました。
この日は会社を休んでいたので、できる限り動かずひたすらソファで寝転がっていました。
普段はじっと座って映画とかアニメは全然見ないのですが、ここぞとばかりにNetflixを契約してひたすら見まくっていました。
数年前からずっとスマホ脳になってきている自覚があり、同じコンテンツをじっと見続ける体力など自分にはもうないかもしれない…と危惧していましたが、環境次第でいくらでも人はダラダラできるし、映像にのめり込めるんだな、と実感しました。
このサブスクは恐ろしい。永遠に時間が溶かせるではないですか。
そんなこんなでドラマやらアニメをみて、眠くなったら寝て…という生活です。お尻の痛みも気にならないと言えば嘘になりますが、正直快適な生活でした。
今はダラダラするのがワイの仕事
問題は術後の排便、お前だ
このようにダラダラするしかできない生活に新鮮さを感じて割と満足していましたが、これで安心とはいきません。
そう、排便ですね。
からあげクン一個相当のケツ肉を削ぎ取られたところに、例えばお湯をかけるだけでも緊張感があるのに、そこに便が通過しようというのです。
狂気の沙汰ですよね?普通に…。
とはいえ、排便を怖がって避けていると便秘になり、そうなるとよりダメージが大きくなってしまうのです。出せる時に出さないと、ケツにツケが回ってくるわけです。
ちなみに、痔の術後排便についての体験談もたくさん読み漁りましたが、痔瘻は割と排便で痛みが出にくいようです。一方で、切れ痔といぼ痔(内痔核)は激痛という感想が多かったです。こちらも気をつけたいところですね。
もう二度と痔にはなりたくないので、今後も腸活がんばります。
さて、午後13時ごろ、またもやうどん(そろそろ飽きてきた…)を食べていると、いよいよ便意が訪れました。
排便が痛いかどうかで今後の術後ライフの質が大きく変わるぞ。というかそもそも排便の痛みに自分は耐えられるのか…?
もしかしたら、手術以上かもしれない。それくらいの緊張感でした。
しかし、出すしかありません。
なるべくいきまず、ストンと落とす感じを意識して、少しだけ、気張ります。
で、出るぞ…!
えいや!
…?まじか、痛くない!あんまり!
助かったー!よかったー!
排便も問題ないと分かり、ようやく心が平穏を取り戻し始めました。
どちらかというと排便後にちょっとだけジンジンする痛みを感じましたが、全然耐えられるくらいでした。
出たのは軟便っぽい感じで、硬さはありませんでした。痛くなかったとはいえ、硬い便が出ると痛そうなので、病院で処方してもらった緩下剤を飲み続けます。
こんな感じで色々ありつつ術後翌日を終えました。
術後翌日に病院まで行くのは大変だった
日帰り手術のメリットを挙げるとすれば、手術翌日に患部を診てもらうために病院に行かないといけないんですよね。
私の場合、トータル40分くらいかかる距離の病院を選んだので、術後すぐにそれだけの距離を歩くのは結構大変でした。なんせペンギンみたいな歩き方しかできませんからね。通常時だと40分ですが、50分〜1時間くらいはかかってたかなと思います。
病院では、言葉通り患部を診せて、出血がないかや、痛みがないかを聞かれました。
思ったより痛みなく過ごせています!と伝えると「ああ、よかったー」とおっしゃられており、やはり患者思いの先生なんだなと思いました。
結果的には問題なく病院への往復を済ませることができました。
日帰り手術を検討される場合、できるだけ自宅から近い病院を選択するか、不安な方は病院付近のホテルに泊まるなど検討した方がいいかもしれません。
私の場合は、ホテルも検討したのですが、使い慣れているシャワーとウォシュレットが使いたいという理由で自宅療養を選びましたw
たまにめっちゃ水圧強いウォシュレットとかシャワーありますからね。それが怖かったので。 (シャワーは調節できますが)
術後3日目
服用した鎮痛剤:3錠
痛みレベル:★★★☆☆
椅子:座れない(負担をかけないよう、念の為やめていた)
排便:痛くはない。
ウォシュレット:当たりどころを間違えなければ痛くない
浸出液:多い
術後3日目の症状も術後翌日と同様くらいの痛みです。ただ、鎮痛剤さえ飲めば割と気にならなくなるレベルなので、だらだらする時間を確保できていれば問題ないです。
先生には術後の痛みは3日目がピークと効いていたため、あとはこれもう大丈夫かも!と思いました。
ただ、体験談を読むと術後1週間目がピークとおっしゃっている方が結構多いんですよね。。
術後4〜5日目 今までとは違う痛みが来た!
服用した鎮痛剤:3錠
痛みレベル:★★★★★
椅子:座れない(負担をかけないよう、念の為やめていた)
排便:痛くはない
ウォシュレット:当たりどころを間違えなければ痛くない
浸出液:多い
来ました。多分これが皆さんがおっしゃる術後1週間目の痛みと訴えている症状だと思います。
持続的にジンジンするというより、動きや姿勢によって、たまにチクっと来ます。
傷が治り始めているがゆえにかさぶたのようなものが切れてチクっとくるんじゃないか、と推測している方もいらっしゃいました。確かにそんな感じっぽい!
今までがジンジン・ズンズンした、タンスに小指をぶつけて3秒後のような痛みなら、今回のはお尻をフォークで刺されているような鋭利な痛みです。
私の場合は複雑痔瘻とはいえ、割と傷は小さいのか、耐え難い苦痛!とまではいきませんでしたが、地味にメンタル来るタイプの痛さです。
この痛みは私の場合大体2日くらい続きました。
一番厄介なのは、このピリッとした痛みはあまり鎮痛剤によって抑制できないっぽいんですよね。。
ですので、できる対処法としては、ピリッとする条件を探し出し、そうならない姿勢でじっとしておく。これに限るかと思います。
術後6日目〜7日目
服用した鎮痛剤:1〜2錠
痛みレベル:★★☆☆☆
椅子:座れない(負担をかけないよう、念の為やめていた)
排便:痛くはない
ウォシュレット:当たりどころを間違えなければ痛くない
浸出液:多い
無事お尻フォーク期間も終わりつつあり、持続的な痛みも気にならなくなってきたので、6日目からは在宅で仕事復帰しました。とはいえ、椅子はちょっとまだきついかなという感じだったので、ソファで体をできる限り寝かしながらの勤務です。
また、浸出液は相変わらずめっちゃできるので、一日最低3回〜4回はシャワーで流すなどしていました。時間に余裕があるタイミングでは湯船に浅めにお湯を溜めて使ったりしていました。
最初はダイソーで購入した洗面器で座浴っぽいことをしていたのですが、面倒になり術後4日目くらいでやめてしまいました。しゃがみ込んでお尻を洗面器につけないといけないので、長くお湯にお尻をつけられないんですよね。
とはいえ、どれだけ患部を清潔に保てるかで、治癒の早さが変わるようなので、用意しておいてよかったと思います。
シャワーは直接当てるというより、お尻の上の方や、股の前側から間接的に当たるようにしていました。これでも洗えているとは思うのですが、しっかりお尻全体を湯につけたほうが患部の中にもお湯がしっかり入り込んで綺麗になるのではないかと思います。
ウォシュレットは当たりどころに注意
このようにお湯が傷に染みることもなく、痛み止めがあれば問題なく過ごせるようになってきたということで、この辺りから割と回復してきたなと感じるようになりました。
ただ、調子に乗っちゃダメだったんですね。
これもういけるかなと思い、排便後にウォシュレットをいつもより積極的に傷口に近いところにも当ててみると、突然鋭い痛みが走り「あふゥ!」と叫んでしまいました。
結構水圧が低いウォシュレットだったので大丈夫かと思ったのですが、全然ダメですね。
ちなみに、私の場合、浅めにくりぬきを施した傷と、切開解放の傷の二つがあるのですが、痛みは圧倒的に切開解放の方にありました。
ぱっと見、傷口はくりぬきの方が大きく見えるのですが、筋肉を切ったから切開解放術の患部の方が痛いのかな。
私は早く傷を治したい焦りから出過ぎたマネをしてしまいましたが、傷口は丁重に取り扱うことをお勧めいたします。
術後8日目
服用した鎮痛剤:0錠
痛みレベル:★☆☆☆☆
椅子:座れない(負担をかけないよう、念の為やめていた)
排便:痛くはない
ウォシュレット:当たりどころを間違えなければ痛くない
浸出液:少しある
8日目からはもう鎮痛剤なしでも過ごせるようになりました。つまり持続的な痛みはほぼありません。ただ、椅子に座ると痛くなってくるし、浸出液も多くなるようだったので、できるだけ避けていました。座れないこと、浸出液が出ないことを除けば割と他は問題なく過ごせます。
歩くスピードも普段と変わらないくらいに回復しています。
ただ、この日に調子に乗って(またかい)自宅近辺から1〜2kmくらいまで散歩していると、途中でめっちゃ股が痛くなってきて、その後自宅までがペンギン歩きになってしまったので、すごい大変でした。
帰宅後にまたを確認すると、なんだか患部とは違う箇所が股ずれっぽい症状になっていて、洗うとお湯がしみて痛かったです。
おそらく浸出液によるかぶれですね。こんなこともあるのか…。日常を取り戻すにはもう少しだけかかりそうです。
術後9日以降
服用した鎮痛剤:0錠
痛みレベル:☆☆☆☆☆
椅子:割と座っても問題ない(円座クッション使用)
排便:普段通り可能
ウォシュレット:当たりどころを間違えなければ痛くない
浸出液:少しある
この辺りから、痛みがほぼほぼ取れたのと、浸出液の量も減ってきたので、かなり生活が快適になってきました。
ただ、私は在宅勤務ができていたことが大きかったと思います。これだけ浸出液が出るのに、会社に出勤するとなると傷の衛生を保つのが難しく、治りも遅くなったりなど考えられそうなので、術後から2週間くらいは自宅で過ごせるようにした方がいいんじゃないかなと思いました。
働きながら病気と闘うのは大変ですね…。私も今後の体の健康には本当に気を遣おうと思いました。
ちなみに、前までは鏡で見るくらいしかできなかったのですが、術後9日目くらいから患部を直接触っても痛くないことに気がつきました。
触ってみると、まあ、親指が余裕で入るくらいの穴が空いていましたね。
こんなにでかい穴が空いているのに痛くないとは、人間ってすごいなと思いました。
術後の生活まとめ
この記事を書いている現時点で術後11目ですが、今日は円座クッションに1〜2時間座ってこのブログを書いていても平気になってきました!
ようやく座って何かをできる!椅子に座れないって、結構できることに制限が掛かって辛かったのです。。
術後体験のまとめとしては、以下の通りです。
- 術後の痛みは3〜4日目が最も苦痛だった
- 術後痛はロキソニンがあれば大体乗り越えられる
- 排便痛が全く気にならなくなるまでに6〜7日ほどは掛かった
- 痛みなく座れるようになるまで、10日〜11日は掛かった
- 浸出液は8日を過ぎたあたりから減り始めた
以上となります。今後の経過についても随時お届けできればと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!